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枝垂れ桜

(76×95)

枝垂れ桜 2002.3.30
日本人は桜が好き。綿菓子のようなピンク色は心がときめき、春の訪れ、生きる力を感じる。私も桜からたくさんの思い出をもらって年を重ね、生きてきたような気がする。
私は桜を見ると、夫と二人で頑張った冬を思い出す。「なんとか歩けるように」私の熱意が、動かない夫の足を励ます。
そして、四月。病院の庭に大きな桜が見事に咲いた。
「ここからよう見える」杖をついてあるけるようになってくれた夫と二人、並んで二階の病院の窓から桜をゆっくり眺めた。「よく頑張ったね」桜に褒められたような気がした。
八木重吉の詩に、
『綺麗な桜の花をみていると
そのひとすじの気持ちに打たれる』
そういう短い詩がある。ひとすじの気持ち、そんな思いを、日本のピンク色の絹の布で、造ってみた。

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