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干し柿

(60×150)

干し柿 2007.10
嫁いだ年、縁側で
姑と柿の皮をむいた。
庭の木の渋柿を干し柿にするため。

姑は、昔ばなしに花がさいた。
「戦争中、砂糖がなくてね。干し柿を砂糖の代わりにしたんよ」
懐かしく当時の話をしてくれた。

いつもは暗い軒下が
いっぺんに明るくなった。

祭りに使った縄が風に揺れ
窓から見える空の青さに秋の深さを感じた。

姑が亡くなって20年が経ち、
夫も亡くなって10年が過ぎた。
今年もあの柿の木は
茜色の渋柿が実って、秋の空に美しい色を輝かす。

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