ポインセチア
(71×91)
ポインセチア 2001.11
今年もまた、クリスマスの月が近づいてきた。花屋の店先には、この赤い色でいっぱいになる。赤の色に魅せられて、これを布絵にしてみたいという思いになり、一鉢買って車の助手席に乗せて帰った。
「えー折れてる」家につくと一枝が無惨にも折れてしまっていた。「ごめんね」そう言い、水にさしてやろうとした。びっくり。その枝から、真っ白い液が流れ出てきたのだ。この赤い色をだすためにこんなに白い液でいのちを作っていたのだと思うと、胸に迫るものが湧いてきた。燃えるような赤い色、それを育む白い役に植物のいのちを感じた。その思いでこのポインセチアを作り上げてみた。