(60×150)
ねぎ坊主のお嬢さん 2007.2
春の陽射しの中でねぎ坊主たちが
春をのんびりと楽しんでいる。
そんなねぎ坊主を眺めていたら、
下校中の女の子たちの楽しげなおしゃべりと笑い声が
はなやかに通りすぎていった。
「仲間がいるっていいね」
「くっついてふれあうっていいね」
「同じ風を感じ、同じ時を過ごすっていいね」
ひとかたまりになって、寒い冬を乗り越えてきたねぎ坊主たち。
いま通り過ぎていった女の子たちのおしゃべりの続きが
ねぎ坊主の声となって私に聞こえてきた。
笑ってる私がいた。