水イカの家族

(55×70）

水イカの家族　2000.5.24
スーパーマーケットの鮮魚売り場。
小さなトレイの中に、ぎゅっとひっつきあって入れられていた水イカ。
皿に出してやると、のびのびしたのか可愛い表情が出てきた。
先日、椅子に張られていた古いゴブラン繊りの布を頂いていた。珍しい布。
裏返すと微妙な色に心かれる。
それぞれの色合いを家族に見立ててこの水イカになってもらうことにする。
仕上げにかかろうとしたとき、姉から電話。
「資源ゴミに出す前に、捨てる服があるから見にきて」
その中に、絵の上下で波になっているのがその中にあったブラウスの布。
こうした布との出会いで、私の布絵は出来上がっていく。