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メダカカレイ

(60×80)

メダカカレイ 2001.12.5
魚屋さんの店先で、小さなカレイを見つけた。「かわいいなあ」名前を見ると、「メダカガレイ、なるほどね」と思う。小さくてもカレイの風格が備わっているところが憎い。ちゃんと角までついているのだ。数日後、友人から「はぎれを貰ったんだけど、布絵につかえるかな」と、ふとふくろが届けられた。小さく切られた微妙な色の絹の布がたくさん出てきた。捨てられない持ち主の気持ちが私にはよく伝わる。試行錯誤の末、この小さな布たちは、それぞれの小さなカレイの色となって整列した。
小さな布で、小さな命を造れたとき、それは私が布絵をしていて一番の幸せを感じる。バックの布は残りのカーテン生地。

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