「いのちの輝き」
布絵を始めて、いらなくなった布、
捨てられる布を触っていると、
私はこの布たちの「声」が
聞こえてくるような気がします。
この布と関わってきた人たちの
「思い」なのでしょうか。
そして暮らしの中で、花や野菜、
魚を精密にデッサンしていくと、
「いのち」が私に感動をくれます。
それぞれがそれぞれの所で
精一杯の力で生きています。
どんな小さなものでも美しく
輝く「いのち」です。
いらなくなった布たちを握って
「いのち」に向かう。
たくさんのいろんな裂(きれ)が
一枚の布になって完成になります。
その時、この一枚になった布絵が、
「あっというような」新鮮な輝きを
私にみせてくれるのです。